プロパティ ファイルは、サーバー レベルのプロパティを指定するために使用します。Deploy ツールはプロパティを多数のソースから受け入れるため、それらの使用順序を理解することが重要です。Deploy ツールは、次の順序でプロパティにアクセスします。
/lib/ejipt.properties EJB エンジンのすべてのインスタンスで使用するためのシステム全体のプロパティ。このファイルは通常、スタンドアロンの EJB エンジンを実行する場合に使用します。
-D コマンドライン スイッチで指定される、サーバー固有のプロパティ。/lib/global.properties すべての JRun サーバーで使用するためのシステム全体のプロパティ。このファイルは通常、統合 J2EE サーバーを実行する場合に使用します。EJB プロパティを global.properties 内で指定する場合は、接頭辞 ejb を使用します。/local.properties サーバー固有のプロパティ。このファイルは通常、統合 J2EE サーバーを実行する場合に使用します。EJB プロパティを local.properties 内で指定する場合は、接頭辞 ejb を使用します。/deploy/deploy.properties サーバー固有のプロパティ。サーバー固有のプロパティはこのファイルまたは local.properties に格納できます。
ほかのすべてを書き換える deploy.properties を指定すると、リストの後方にあるファイルに指定されたプロパティは、リストの前方にあるファイルのプロパティを書き換えます。
一般的なプロパティ ファイルの指定の内容は、次のとおりです。
[ejb.]ejipt.classServer.host ホスト名を識別します。ローカルで実行する場合は、この値を localhost のままにすることができます。ただし、リモート クライアントが接続する場合は、この値をローカルホストではなくサーバーのホスト名に設定する必要があります。この値を指定しないと、プロパティの既定値として現在のホストの名前が指定されます。これは通常、deploy.properties (スタンドアロン EJB の場合) または local.properties (統合 J2EE サーバーの場合は、接頭辞 ejb を必ず含む) に指定します。
[ejb.]ejipt.classServer.port EJB エンジンがクラスにサービスを提供するために使用するポートを指定します。これは通常、ejipt.properties (スタンドアロン EJB の場合) または global.properties (統合 J2EE サーバーの場合は、接頭辞 ejb を必ず含む) に指定します。クライアントはこのプロパティを、InitialContext オブジェクトに渡される PROVIDER_URL に指定します。properties.setProperty(Context.PROVIDER_URL,
"ejipt://" + server + ":2323");
[ejb.]ejipt.home.port EJB エンジンがホーム オブジェクトにサービスを提供するために使用するポートを指定します。これは通常、ejipt.properties (スタンドアロン EJB の場合) または global.properties (統合 J2EE サーバーの場合は、接頭辞 ejb を必ず含む) に指定します。[ejb.]ejipt.ejbJars 公開する JAR ファイルのリストを指定します。プロパティの値は、公開する JAR ファイルのカンマ区切りリストです。リストに指定する JAR ファイルは、/deploy ディレクトリに存在する必要があります。JAR ファイルを指定しない場合、プロパティの既定値として deploy ディレクトリのすべての JAR ファイルが指定されます。各 JAR ファイルは、サーバー内に独自のコンテナを持ちます。これは通常、deploy.properties (スタンドアロン EJB の場合) または local.properties (統合 J2EE サーバーの場合は、接頭辞 ejb を必ず含む) に指定します。ejipt.logStackTrace=true 詳細なスタック トレースがログに記録されることを指定します。これは通常、deploy.properties (スタンドアロン EJB の場合) または local.properties (統合 J2EE サーバーの場合は、接頭辞 ejb を必ず含む) に指定します。
プロパティの詳細については、JRun JavaDocs の EjbProperties および EjiptProperties インターフェイスのマニュアルを参照してください。これらのインターフェイスは、各プロパティの内部定数を定義し、プロパティごとの定義を含んでいます。